- 「X遺伝子群の発現プロファイルを用いたがん予後予測法」 慶應義塾大学 医学部 外科学(一般・消化器) 助教 中小路 絢子

「X遺伝子群の発現プロファイルを用いたがん予後予測法」 慶應義塾大学 医学部 外科学(一般・消化器) 助教 中小路 絢子

「慶應義塾大学 新技術説明会」(2019年9月3日開催)にて発表。https://shingi.jst.go.jp/list/keio/2019_keio.html

【新技術の概要】
予後予測が術後化学療法の適応の決定に大きく関わるLuminalB乳癌において、X遺伝子群の複数の遺伝子の発現データを用いた教師なし階層的クラスタリングにより、再発を高い精度で予測...
「慶應義塾大学 新技術説明会」(2019年9月3日開催)にて発表。https://shingi.jst.go.jp/list/keio/2019_keio.html

【新技術の概要】
予後予測が術後化学療法の適応の決定に大きく関わるLuminalB乳癌において、X遺伝子群の複数の遺伝子の発現データを用いた教師なし階層的クラスタリングにより、再発を高い精度で予測することができた。また、白血病や肉腫等を含む他の悪性腫瘍においても同様の手法で予後予測が可能であった。

【従来技術・競合技術との比較】
これまでの再発リスク予測のための多遺伝子アッセイは、再発リスクの高低は判明してもその分子生物学的な意義は不明であるということが大きな問題点であった。今回、一貫した機能を持つと考えられる遺伝子群を用いることで、乳癌における分子生物学的な機能解析を通じて予後予測を行うことが可能になった。

【新技術の特徴】
・既存のがん多遺伝子アッセイと異なり、がんにおける分子生物学的な機能解析を通じて予後予測ができる
・術後化学療法の要否を適正に判断できることで、無用な副作用から患者を守り、また、社会的にも不必要な医療費を削減することができる
・実臨床での利用を見据え、クラスタリングの結果を機械学習させた予後予測システムを確立済である

【想定される用途】
・乳癌の術後化学療法の要否を判断するツールとなる
・乳癌以外の癌種において、予測した再発リスクの高低に合わせ再発検索期間や検査の頻度を決められる
・分子生物学的な意義が明確であるため、創薬のターゲットあるいは評価指標になる

#医療・福祉

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